Wix Studio 資格認定デザイナーが語る、アニメーションを駆使した Web 制作の裏側とは
- Wix 今村
- 3月12日
- 読了時間: 7分
Web 制作において単なるデザインを超え、クライアントのビジョンやストーリーを表現することを目指す Nemo 社。「世界に一つの輝きを、ブランドに息吹を。」という理念のもと、ブランドコンセプト設計から、デザイン開発、運用に至るまで、戦略的かつ一貫したサポートを行うことを大切にしています。今回は、「Wix Studio Web デザイナー」の認定資格も持つ Nemo が、どのように制作課題を解決し、さらにクライアントの期待を超える成果を上げているのか、代表の梁さんにお話を伺いました。

「Web サイト外注先」ではなく「クライアントの伴走者」になる
──御社は、クライアントの想いを大切にしてクリエイティブワークを提供することに定評があると伺っております。Web サイトだけではなく、様々なブランディングに関する事業まで幅広く展開していますが、その秘訣を教えていただけますか。
梁さん: Nemo は「世界に一つの輝きを、ブランドに息吹を。」という理念を掲げているクリエイティブエージェンシーです。私たちは、ただ Web サイトを作って納品するのではなく、その先にあるクライアントのビジョンや想いをしっかりと理解し、それをデザインに落とし込むことを大切にしています。例えば、私たちが最も時間と労力を欠けているのは、お客様の立場とビジネス環境を理解することです。実際のヒアリングでは、単に Web サイトの課題に留まらず、ビジネス全体の課題まで踏み込んでお話を伺うため、時には数時間に及ぶこともあります。
Web サイトは、企業の顔とも言える重要な位置づけです。リクエストされた仕様に応えて納品をするだけの仕事もできますが、私たちはそれで満足してはいけません。単に美しいだけのサイトではなく、企業のブランドイメージを明確に伝え、ターゲットユーザーの心を掴む、戦略的な Web サイトを創造したいと思うからです。
だからこそ、Web サイト制作においては、ブランディングの視点を常に意識するようにしています。コンセプト設計・戦略設計からデザイン、開発、運用に至るまで、全てのプロセスを通じてクライアントの成長を支援し、長期的なパートナーシップを築くための伴走者となることができるからです。
導入前の課題:アニメーションやレスポンシブ対応の壁
──現在は Wix Studio を中心に制作活動を進めていますが、以前は細かいアニメーションやレスポンシブデザインに苦労していたと聞きました。
梁さん:最新のトレンドを取り入れたアニメーションを実装しようとすると、どうしても JavaScript の知識が必要になってしまい、制作に時間がかかっていたんです。コーダーに依頼しても自分のイメージ通りの動きにならないことがありましたし、レスポンシブデザインの調整も細かい部分は手作業で行う必要がありました。
ある時は、クライアントから「サイトに動きを付けたい」という要望があったのですが、JavaScript を使って動きをつけるのは、納期を考えると現実的ではない。自分の理想のサイトは完成せず、結局、シンプルなアニメーションで妥協せざるを得ないケースがあったのです。わたしはもともとグラフィックデザイナーなのでこだわりが強かったのもありますが、歯がゆい思いをしたことは何度もありました。
レスポンシブデザインについても、パソコンで見ると綺麗に表示されるのに、スマホで見るとレイアウトが崩れてしまうことがよくありました。それぞれのデバイスに合わせて細かく調整する必要があります。正直、面倒だな…と感じていました。
そんな時に出会ったのが Wix Studio でした。
制作の自由度と効率が飛躍的に向上
──Wix Studio を導入してから、どのような変化があったか教えて下さい。
梁さん: 大きな変化がありました。何よりも、デザインの自由度が格段に上がりましたし、作業効率も大幅に向上しました。
全幅デザインが可能になり、クライアントへの提案の幅が広がりました。デバイスごとのレイアウト調整はよりスムーズになり、視覚的なインパクトのあるサイトを効率よく制作できるようになりました。
今まで諦めていた、アニメーションへのこだわりも実現できるようになりました。Wix Studio の編集画面ではプレビューを見ながら、細かな角度からこだわりのタイミングまで、直感的に調整することができます。このアニメーション機能のおかげで、これまで時間がかかっていた動きの演出も、短時間で実装できるようになりました。
さらに、ムードボードの工程を省略できるのも大きなメリットです。例えば、クライアントとリアルタイムで Wix Studio の画面を共有しながらアニメーションの微調整を行うことがあります。細かい修正のやり取りが減り、仕上がりのイメージのズレがなくなりました。
このように、デザイン性の高いサイトをスムーズに制作できるようになったことで、制作クオリティが上がるだけでなく、実績数も増加しました。新たな案件の獲得にもつながっています。
Wix Studio で制作した R-LOOP (アールループ)のこだわり
──ブックオフコーポレーションが展開する R-LOOP のサービスサイトは、Wix Studio で制作されたとのことですが、どのような点にこだわりましたか?
梁さん:R-LOOP は、『すてない循環』をコンセプトにしたサービスです。不要になったものを回収ボックスに入れるだけで、リユースまたはリサイクルに繋げることができます。私の説明よりも、実際に Web サイトをご覧いただいた方が伝わりやすいと思いますので、ぜひこちらをご覧ください。
R-LOOP https://www.rloop.jp/

例えばこちらの部分に関しては、「すてない循環」というコンセプトをわかりやすく伝えるために「ボックスに不要なものを入れる」というアイデアをアニメーションで表現することにこだわりました。訪問者がページを最後までスクロールしたくなるような、直感的で魅力的なビジュアルになるよう、細部まで丁寧に作り込みました。
Wix Studio の得意領域であるアニメーションを活用することで、スクロールすると動きが生まれるページに仕上げることができました。この LP の制作には約 1.5 ヶ月かかりましたが、クライアントからも「想いがしっかりと可視化された」と喜びの声をいただき、現在は新たなプロジェクトの依頼もいただいています。
Wix Studio の専門性を深め、信頼を築く
──Wix Studio Webデザイナー認定試験 に合格されました。Wix が提供するこの資格によって、nemo 社のビジネスにどのような影響がありましたか。
梁さん: クライアントからの信頼性を高めるとともに、自身の技能を更に向上させたいという思いがありました。新しいクライアントへの提案時は、どうしても実績のみで評価されがちですが、この資格を保有していることで、Wix が求める一定のスキルを満たしていることもあわせて証明できます。お客様に安心感を提供できるだけでなく、他の Web 制作会社との差別化にも繋がります。
試験では、Wix Studio の機能に関する知識とWeb制作のスキルが問われました。難易度は適切だったと感じています。R-LOOP 様の Web サイト制作を通して実務経験を積んでいたことが、試験に大いに役立ちました。Wix Studio の特徴を理解し、実績に基づいた Web 制作を行っている Wix パートナーであれば、挑戦する価値のある資格だと思います。

AI 機能のさらなる進化を期待
──Wix Studio は、これからも様々な新機能をお届けできればと思っております。梁さんはどのような進化に期待していますか。
梁さん: Webサイト制作において、効率よく高品質なデザインを実現するためには、AI の活用が今後ますます重要になると思います。Wix Studio はまずノーコード・ローコードツールであるため、それだけでも迅速な Web サイト制作が可能になっていますが、AI によってそのスピード感は更に上がるのではないかと考えています。
しかし、AI はあくまで効率化のひとつの手段であり、最終的なクリエイティブへのこだわりは、デザイナーが持ち続けるべきだと考えます。AI によって短縮できた時間を確保し、クライアントの課題理解、あるいは表現に注力することで、より深く、より心を動かすデザインが生まれるのではないでしょうか。
Wix Studio を使っていると、未来の Web 制作の形が見えてきます。妥協しない Web サイトを、いままでよりも早く実現することができるようになったからです。これからも Wix Studio の AI 技術の進化に、心から期待しています。
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