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日本初の事例に学ぶ!Wix テンプレート販売のリアルと成功ポイント

更新日:11月28日

Wix では、デザイナーが自作テンプレートを世界に向けて販売できるマーケットプレイスが提供されています。

前回のブログでは Wix テンプレート販売資格・申請時の注意点・レベニューシェアについてご案内しました。今回は、日本でいち早くテンプレート販売に挑戦し、成果を上げているフリーランスデザイナー・もりのさんに、お話を伺いました。制作プロセスや審査での注意点、販売後の運用に関する実践的なヒントをまとめ、これからテンプレート販売を始めたい方に役立つ情報をお届けします。


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1:Wix パートナー テンプレート販売 日本第一号 
2:申請時のコツ〜アドバイス
3:ガイドライン対応:3つの実践ポイント
4:販売後に見えた現実 
5:まとめ
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1:Wix パートナー テンプレート販売 日本第一号


ー静岡発・フリーランスデザイナーもりのさんに聞く、Wix テンプレート挑戦記ー


「クライアントワークだけじゃない、もう一つの柱をつくりたい」——そう語るのは、静岡を拠点に活動するフリーランスデザイナー、もりのさん。地元の中小企業や個人事業主向けに、Web サイト制作からチラシなどの紙ものまで幅広く手がける彼女が、Wix のテンプレート販売に挑戦。英語の審査や仕様の壁を乗り越えながら、着実にノウハウを積み上げています。実際のプロセス、売上管理、審査の変化、そしてこれからの展望までのリアルを伺いました。

屋外の緑豊かな背景で、笑顔の女性が横を向いて立っている。彼女は黒いジャケットと白いシャツを着ており、穏やかな雰囲気。

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プロフィール
rino design works:もりのゆきこさん
活動形態:フリーランス(個人)
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なぜ「テンプレート販売」に挑戦したのか

「元々、マーケットプレイスでテンプレートが販売できるようになることを知っていて、販売開始と同時にクライアントワークの合間を見て、空き時間を使ってトライしました。」

以前から「デザインを商品として販売する」ことに関心があり、Wix がテンプレート販売を発表したタイミングで一歩を踏み出し、収益と発信の両立を目指しているそうです。


2:申請時のコツ


英語の申請は ChatGPT+ブラウザ翻訳 でカバー

「ツールを味方にすれば、英語の壁は越えられる」

申請はすべて英語で進むため、最初は戸惑う部分もあります。もりのさんは Chrome の自動翻訳でガイドラインを読み込み、Wix Studio の英語セミナーを自動字幕で視聴。機能や UI を徹底的に確認し、申請フォームや審査のやり取りは ChatGPT で英訳・英文作成をサポート。「翻訳ツールと ChatGPT を併用すれば、英語でも問題なく進められる」と実感したそうです。 

もりのさんが参考にしたセミナー動画はこちら

笑顔の女性とカップルがオンライン会話中。背景には本棚とポスター。画面に「EXPERT DROP」と「WIX STUDIO」の文字。
Wix Studio ウェビナー:how to create templates that sell

制作プロセス:コンセプトから逆算

「作りたいもの先行ではなく、誰が何に使うかを先に決める」

もりのさんが制作時に最も大切にしているのは、“想定ユーザーを明確にすること” です。
想定ユーザーの業種やサイトの役割(コーポレート、ポートフォリオなど)を定め、そこから必要な構成とデザインに落とし込みます。1点の制作にかけるのは約1週間。現在は複数テンプレートを展開中で、「どの業種が最も効果的か」は検証を続けている段階です。


審査のリアル:期間と注意点

「1回目のデザインレビュー結果は約1カ月後。その後、通過すれば1〜2カ月で詳細フィードバックが来ます。スムーズなら合計約2カ月、やり取りが増えると約3カ月」

注意点で特に重要なのは、カラーコントラストとレスポンシブ対応(画面サイズに合わせて自動で調整されるデザイン)の2つです。もりのさんは、審査提出前に念入りにチェックし、例えば、一度出来上がったテンプレートを使う立場に立って検証し、テキスト欄に長文を入力して全体のレイアウト崩れが起きないかを確認しているとのことです。

■ 1回目の審査:合否のみでシンプル
「1回目を通過すれば、2回目の指摘はスクショ付きで非常に具体的。英語でも非常に分かりやすい」一方で、「1回目のデザインレビューで不合格だと詳細フィードバックは来ないため、原因を特定しづらい面もある」ともりのさんは述べています。また、意図したデザインが正しく伝わらない場合もあるため、必要に応じて審査チームには「意図」をメールで説明する工夫もされているとのことです。

■ 2回目の審査:スクリーンショット付きで非常に具体的
「2回目では、”この画面サイズだとこの部分が崩れています” とスクリーンショット付きで詳細を教えてくれます。やりとりは英語だけですがわかりやすいです。コントラスの修正部分も細かく教えてくれます。」

WIX Studioのフィードバックメール。テンプレートの改善点を指摘。デザインやアクセシビリティに関する詳細がリスト形式で記載。
実際にもりのさんに届いた審査レビューのメール(英文)。スクリーンショットをクリックすると必要な修正箇所を開いて画像確認することが可能。

■ 審査の傾向:基準がより明確に
「最近は審査基準がより明確になってきている印象です。」
もりのさんによれば、例えば、ボタンパーツを使う場合でも「 Wix 内のパーツ素材だけで完結」したデザインより、「オリジナリティのあるボタン構成」のほうが評価されやすい傾向があるとのこと。



3:ガイドライン対応|3つの実践ポイント


① 素材選び
基本は Wix 公式の画像・動画を使用し、 足りない分は Adobe Firefly で生成。簡単なイラストやアイコンは自作することもあります。

② アプリ要件
申請フォームで「機能選択」のチェック項目が必須のため、何らかのアプリ導入が実質必要です。以前は用途が薄くてもブログアプリを入れていた時期もありましたが、今は設計段階から“機能前提”で組み込みます。特に CMS(コンテンツ管理システム)は使いやすく、必要に応じて CSS も使用しています。

③ フォーム提出
Marketplace 掲載用の紹介文は審査に直結しないため、日本語でOKです。


4:販売後に見えた現実


「購入通知をメールで受け取った際に、ドルに小数点が付いていると、ドル通過以外の国でテンプレートを買ってくれたのかな?と想像しながら“ありがとうございます”の気持ちに」

販売のリアル

購入通知はメールで届き、通貨はドル表記となっています。販売開始後、直接的なビジネス拡大に直結した事例はまだ多くありませんが、Marketplace経由で海外からの問い合わせが一度あったそうです。

価格設定を変更したい際は、専用フォームから月1回まで申請可能。サイト内のエラー修正やアプリのアップデートも対応できます。
(ただしレイアウト変更は禁止:ガイドラインに明記あり)

フォトグラファー鈴木あやのプロフィール。写真と「Capturing Moments, Creating Memories」のテキスト。落ち着いた色合い。
図:もりのさんが初めて販売したテンプレート$68 x 19=USD 1292 日本円で約19万の売上に (2025年10月レート換算 )

青いオフィスで3人の人がロボットを操作。画面には「未来のITソリューションをあなたに」と表示。企業サイトのデザイン例。
図:想定ユーザーをコーポレートサイトとして作成したテンプレート

「Handmade Marche」テンプレートのウェブページ。左側にブログ記事、右側にカラフルなテントと日付。作品はrino design works。
図:テンプレートの使用アプリ、概要、会社のHPなども確認可能


リリース後の反響と運用

リリース後の運用負荷は軽く、 購入者から「テンプレートの不具合」や「使い方が分からない」といった問い合わせはゼロだそうです。運用負担は想像より軽く、静かに育てられるプロダクトという印象です。

これから始める方へのアドバイス
もりのさんからこれからテンプレート販売を試したい方へのアドバイスを頂きました!

  • 英語はツールで補う:ブラウザ翻訳+ ChatGPT で十分戦える
  • アクセシビリティは先手で対策:配色・コントラスト・タイポグラフィの基準を早めにチェック
  • 長文ダミーテキストで崩れ検証:レイアウトの耐性が審査通過率を上げる
  • 機能前提の設計:CMS、予約、ストアなど用途に合わせて構成
  • オリジナリティを作る:素材を並べるだけで終わらせない


5:まとめ


個人やフリーランスデザイナーにとって、Wix のテンプレート販売は、“もう一つの柱” を築く現実的な選択肢となりつつあります。
もりのさんの実践は、地域で活動するフリーランスであっても、オリジナルの価値で勝負できることを証明しています。
英語や審査には一定のハードルがありますが、自身のアイデアと創造性で制作したツールやプロセス設計でもりのさんのように十分乗り越えられます!
次のテンプレート販売の一歩は、あなたの番かもしれません。まずは、思い浮かべている利用者を想像したり、「こんなサイトがあったら便利だな」と感じるアイデアから一つ形にしてみませんか?あなたのアイデアを最大限に発揮し、それを売上という形で広げていくチャンスです。


それではまた次回の記事でお会いしましょう!


 
 
 

1件のコメント


The smooth controls and colorful visuals in hole io make the game both relaxing and exciting. It’s easy to jump in, but hard to walk away once the action begins.

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