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Wix パートナーの製品および UX チームは、Wix Studio ワークスペースをどのようにデザインしたか

更新日:1月17日

初めに、Wix パートナーがどのようにダッシュボードを活用しているかを調査


ロンリ・シャハム:Wix パートナーとの対話は常に行ってきましたが、Wix Studio の想定ユーザーである制作会社向けに訴求する際は、さらなるユーザー調査が必要であると考えていました。そして何百回というオンラインや対面でのミーティングを通じて、従来の弊社製品はすべてのニーズを満たしてはおらず、特別な何かをする必要があるという結論に達しました。


そして明らかになったのは、新しいエディタを作るだけではダメだということです。制作会社に端から端までカバーするソリューションを提供するためには、プロジェクト、クライアント、チーム、事業の成長の管理に関わるすべてを備えている必要がありました。そして、彼らがビジネスのあらゆる側面で成功するサポートをすべく、「ワークスペース」というコンセプトが誕生したのです。


アディ・シュール:プロダクトおよび UX チームのあらゆるレベルの社員が Wix パートナーとの会話に時間を割いて、彼らのビジネスや Wix プラットフォームを使う上での困り事、制作会社への願いや要望について学びました。


そして分かったのが、Wix パートナーは:

  • 一度に多くのサイトを管理している

  • クライアントのサイト構築のために、1日に何時間も費やしている

  • 厳しい納期に間に合わせるため、より生産性を上げる方法を探している

  • プラットフォームを熟知している

  • クライアントのビジネス継続のために、迅速に解決策を見つける必要がある

  • 他のパートナーや制作会社のチームメンバーに業務を外注し、協力して進めている


非常に多くの競合調査を実施


シャハム:競合他社の分析を徹底的に行い、業界のスタンダードについて学んだほか、他業界のプロ向けプラットフォームからインスピレーションを得ました。その結果、私たちが提供したいと考えたのは:

  • ワークスペース、エディタの両方における学習用の素材

  • 強固なパートナーコミュニティ

  • カスタムテンプレートやアプリのような再利用かつ販売可能な素材

  • 製品や機能の最新情報が一箇所で閲覧できる場所

  • クライアントへのシームレスな引き継ぎ体験

シュール:これまで Wix パートナーとは強い信頼関係を築いてきたので、彼らの一番の困り事を理解することができました。例えば、競合他社の製品には、クライアントへの引き渡しのためのリソースキットが備わっていない場合があります。そこで、これはチャンスだと考えたのです。すべての機能を備えた競合製品はなく、私たちは Wix Studio が最も強力なソリューションだと感じています。



そして、設計・開発を開始

Wix Studio ワークスペーストップページの写真

※Wix Studio ワークスペース



シュール:Wix パートナーとのたくさんの対話を真に活かすべく、私たちは、効率性、チームコラボレーション、クライアントとの強固な関係構築といった、パートナーが抱える課題に立ち返りました。そして、過不足ないソリューションを提供するため、Wix 社内の多くのチームから協力を得たのです。


まず、パートナーが多くのサイト管理をより効率的に行えるよう、複数サイト管理の機能を簡素化しました。新しいフィルターやカスタムビューの作成機能などを追加し、クライアントサイト間でナビゲーションをしやすくしました。


また、プレミアムプランの管理ページを強化し、多くのプランを簡単にチェックできるようになったほか、期限切れ間近のプランや支払いに関する問題など、重要な情報のハイライトも閲覧できるようになりました。


Wix のサポート窓口あるカスタマーケアチケットのページを新たに追加し、Wix パートナーが、チームによって作成されたすべてのチケットを一箇所で表示・閲覧できるようにしました。これにより、過去にあった同様の問題の解決策について見つけたり、新規チケットを作成したりといったことがより簡単にできます。

カスタマーケアチケットページの写真

※チームのチケットが一覧できるカスタマーケアチケットのページ



また、カスタムテンプレートやアプリのような再利用可能な資産を作成・管理できるようにしたことで、規模の大きなプロジェクトをサポートし、チームの貴重な時間を節約することが可能になります。Wix パートナーは、Wix App Market* に独自で開発したアプリを提出し、販売することで収益化の機会も得ることができます。今後は、カスタムテンプレートをシェアして、販売する機能も追加する予定です。

* ユーザーのビジネスの構築、管理、成長に役立つ数百種のアプリ を提供しているマーケットプレイス。アプリの多くはサードパーティーが開発し、Wix の 機能を拡張している。


カスタムテンプレート管理画面の写真

※カスタムテンプレートの管理画面



Wix Studio を使うパートナーは、1つの Wix アカウント(1つのメールアドレス)で複数のワークスペースに参加することができます。例えば、複数の制作会社と仕事をしているフリーランスや、複数の事業を経営している起業家は、必要に応じてワークスペースを切り替えられるので、複数のアカウントを管理する手間が省けます。

シャハム:調査の過程でわかったのですが、Wix パートナーはプロジェクトをクライアントに引き渡す際、サイトの管理やカスタマイズの方法を伝えるために画面収録やチュートリアル動画を作成して送付していました。送付する手段はメールですが、クライアントが受信トレイの中で見失ってしまうこともあったようです。それを解決すべく作ったのが、リソースキットです。このキットを使うことで、Wix パートナーはクライアントにサイトを引き渡す際、画面録画やその他のデータをアップロードすることができます。Wix Studio の既存のチュートリアル動画(英語のみ)から選択することも可能です。これにより、クライアントに Web サイトの使い方や更新の方法を簡単に説明することができます。

リソースキット作成画面の写真

※クライアントへの引き渡し時に便利なリソースキット



次にご紹介したいのが、クライアントレポートです。これは、クライアントのサイト(条件を満たしたサイトを表示)に関する重要なインサイトを毎月シェアできるものです。一度設定しておけば、あとは最新のレポートが自動的に送信されます。

クライアントレポート画面の写真

※サイトに関する重要なインサイトを含んだクライアントレポート


パートナーにとって、Wix プラットフォームに関する最新情報を得ることがいかに大切かということは理解していますので、最新機能やベータ版の機能について確認できるようニュースセンターを新たに追加しました。また、ヘッダーの「リソース・資料」タブからは学習用のコンテンツ(英語版のみ)にアクセスすることができます。


パートナーに好評な機能はそのままに


シュール:ワークスペースには、パートナーが以前活用していた主要機能を残しつつ、新たに複数の機能を備え、UX とデータの階層を改善しています。以前のパートナーダッシュボードにあった、すべてのサイトの表示・管理、チーム管理、Wix パートナーポイント、レベニューシェアや Wix Marketplace*などのパートナー特典、顧客管理ツール、請求ツールといった主要機能は、新しいワークスペースに引き継がれています。

* Web サイト制作などを依頼したい個人や企業と、Wix パートナーとのマッチングプラットフォーム。



自信を持ってお届けする最終的なプロダクト


シャハム:Wix パートナーが求めていたすべてのリクエストに応えることで、パートナーの存在を前面に押し出すことができて大変嬉しく思っています。彼らがクライアントに堅牢かつ美しい Web サイトを作成できるよう、卓越したプラットフォーム、ツール、体験を提供するというのは、全社的な取り組みがあってのことです。


考えてみると、Wix Studio はパートナーのニーズに応えるために開発した最初のエンドツーエンドソリューションです。つい最近まで、パートナーは、一般ユーザー向けの Wix エディタか、学習や操作の難易度が高い Editor X のどちらかを使っていました。 プロの制作者は両方を使う人もいましたが、そのどちらも彼らのニーズに特化したものではありませんでした。また、かつてのパートナーダッシュボードは大規模なプロジェクト管理のための機能が不足していたほか、効率性にも乏しく、クライアントへの引き継ぎツールも備えていませんでした。ですから、プロの制作者のニーズに特化したコンセプトを構築したのは今回が初めてということになります。



終わることのないプロダクト開発


シャハム:新しいワークスペースについては、よりプロフェッショナルで使いやすくなったという素晴らしいフィードバックを頂いています。特に、カスタマーケアチケットのページはとても好評ですね。Wix パートナーは、顧客へのサイト引き渡しに便利なリソースキットについても感激していて、さらなる改善や機能強化のための良いアイデアも届いています。独自のアプリを販売したり、ゆくゆくはテンプレートの販売ができるようになるという点も気に入っているようです。


これらはすべて、単なる始まりに過ぎません。パートナーの収益化を支援する機能やビジネスの成長のためのツール拡充など、今後の計画についてはロードマップ(英語のみ)をぜひご覧ください。また、弊社にお寄せいただけるフィードバックがございましたら、パートナーフォーラムからお気軽にご投稿ください。


※本記事は、Wix Studio が運営する FWD ブログに掲載された記事の抄訳版に編集を加えたものです。原文はこちらから(https://www.wix.com/studio/blog/new-studio-workspace-product-ux)ご覧ください。





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